今回は「機動戦士ガンダム」第二話から、久々にブライトのセリフです。
なりゆきでガンダムに乗ることになったアムロは、素人ながら数機のザクを撃破し、ホワイトベースに帰還します。
しかしブライトは、そんなアムロに厳しい言葉を浴びせかけるのでした。
オリジナルでの使われ方
「ガンダムの性能を当てにしすぎる。戦いはもっと有効に行うべきだ。」
「な、何!?」
「甘ったれるな! ガンダムを任されたからには貴様はパイロットなのだ。
この艦を守る義務がある!」
「い、言ったな・・・」
「こう言わざるを得ないのが我々の状態なのだ。
やれなければ、今からでもサイド7に変えるのだな。」
「やれるとは言えない。けど、やるしかないんだ。僕にはあなたが・・・」
「ああ、憎んでくれていいよ。
直ちにガンダムの整備をしておけ。人を使ってもいい。」
機動戦士ガンダムより
このセリフの使い方(初級編)
このセリフは、人に厳しい要求をしなければならない時に使いましょう。
例えば、職場の大先輩にリストラを言い渡さなければならない時・・・
「小沢さんには、来月から子会社に出向して頂くことになりました。
長年のお勤め、お疲れ様でした。」
「30年真面目に働いてきた私をリストラしようと言うのか!」
「こう言わざるを得ないのが、現在の我が社の状態なのです。」
「何だね、その事務的な態度は。私には君が・・・」
「ええ、憎んでくれていいですよ。
今やっている仕事の引継ぎをしておいてください。人を使っても構いません。」
例えば、後輩の仕事にダメ出しをしなければならない時・・・
「先輩、徹夜で企画書を仕上げてきました。見てください!」
「・・・悪くない企画だが、経費はもっと削減するべきだ。」
「これ以上は削れません、限界です!」
「甘ったれるな! 企画を任されたからには、貴様はプロジェクトリーダーなんだ。
経費を15%削れ。できなければ、今からでもこの企画を降りるんだな。」
「やれるとは言えない。けど、やるしかないんだ。僕にはあなたが・・・」
「ああ、憎んでくれていいよ。
明日までに企画を練りなおして持ってくるんだ。人を使ってもいい。」
直撃的使い方(上級編)
と言うわけで、最後は自分を切り売りする「直撃」的使い方です。
俺は自動車学校を卒業するのに、かなり苦労しました。
右折、左折の時の安全確認ができていなかったらしく、たくさん補習がつきました。
以下、ある日の実技教習後の、俺と教官との会話です。
「BB58君、君の安全確認は非常に形式的だね。
ミラーを見る素振りはしてるけど、本当にちゃんと見てる?」
「自分では見てるつもりですけど・・・」
「教官の目を気にして形だけの安全確認をしようと、それはすでに形骸だよ。
あえて言おう、ポーズであると!」
「そんな・・・」
「ともかく、左折時の安全確認は、もっと有効に行うべきだ。」
「な、何!?」
「甘ったれるな! 仮免を取った暁には、貴様も公道を走ることになるのだ。
歩行者を守る義務がある!」
「い、言ったな・・・」
「やれなければ、今からでもオートマ限定コースに切り替えるんだな。」
「やれるとは言えない。けど、やるしかないんだ!
僕にはあなたが・・・」
「ああ、憎んでくれていいよ。
直ちに補習の代金を入金しておけ!クレジットカードを使ってもいい!」
このようにして補習が続き、結局10回(!)も余分に受講しなければなりませんでした。
補習代が1回五千円なので、10回の補習で五万円・・・
情けないよ!
自動車学校に入校してからこっち、免許を取りたい取りたいと思ってこのざまだ!
自分を情けなく思いながら、一生懸命稼いだバイト代を握りしめ、ATMに向かうのでした。
「戦いに敗れると言うことは・・・こう言うことだー!!(5万円を入金しながら)」